NormH.264 — あなたの映像に効くか、先に判定します

NormMAP 交換子ノルム駆動の H.264 エンコーダー。 利得は素材によって出たり出なかったりします。だから本製品は、 エンコードする前に「効く映像かどうか」を判定し、効かない素材では 素通しします — 当たれば減る、外れても現状維持。 既存 H.264 transcode pipeline の drop-in 置換、再生互換性 100% (全 H.264 プレーヤー / HW デコーダー / 編集機で そのまま再生)。トライアル版は 90 日 + SLIMECODEC TRIAL ロゴ overlay 付き。SlimeCodec Convert v0.5.0-trial。

数字を三層で出します — 確定したもの/見込み/保証。
確定 同一画質で x264 比 −4–5%(iso-VMAF BD-rate)。VOD 出荷帯(VMAF 93–96)の 5 素材すべてで勝ち、幅 −2.6–6.6%・中央値 −4–5%。条件を総入れ替えした低ビットレート帯の測定も同じ位置に着地します。防御可能な下限値です
見込み 視聴等価なら −20–25% を見込みますただし未測定の仮説であり、数値の裏付けはまだありません。VMAF は設計上輝度しか評価しない指標なので、色差領域の差は原理的にスコアへ乗りません。そのぶん上の確定値は下限だろう、というのが我々の見立てですが、「ではいくつか」を測った台帳はまだ存在しません測定の条件と、まだ測っていないことの内訳 →
保証 外れても損をしません。効かない素材ではゲートが降りて素通しになります(実証: ゲート無しで約 +4% と太った素材が、ゲート ON で +0.1%)
VOD・監視映像・アーカイブ事業者にとっての意義: AV1 移行不要 (新 GPU・player upgrade・transcoding farm 刷新なし)。既存の H.264 endpoint で出力が直接再生される。AV1 普及待ちは不要。
なお「膨れたマスターを 1/4 にする」といった対ソース削減率は入力のビットレート次第で大きく変わります(下の実測表)。コーデックとしての実力は上の同一画質の数字でご判断ください。

視覚確認 — 4K side-by-side

同じ 4K nature フレーム、元 vs NormH.264 slime-1 (1/4 サイズ)。 画像クリックで原寸表示:

4K side-by-side: 元 vs NormH.264 1/4 サイズ

中央クロップ拡大 (細部の比較):

元 4K 拡大 NormH.264 slime-1 拡大
左: 元 110 MB · 右: NormH.264 28 MB(対 45Mbps master、VMAF 83.25)

ダウンロード (v0.5.0-trial)

Windows x64 — GUI + CLI (.zip) (推奨)
slimecodec-gui.exe (GUI、ダブルクリック起動) + slimecodec-convert.exe (CLI) + 同梱 ffmpeg + DLLs
md5: dff913d311bad2d286b91d1941ebaf3d  / 61.0 MB
Windows x64 — CLI only (.zip)
slimecodec-convert.exe + 同梱 ffmpeg + DLLs (GUI 不要なら軽量版)
md5: c873251e093a0a512b93ef7f2e4cfde5  / 59.1 MB
Linux x64 (.tar.gz)
slimecodec-convert (CLI) + README。ffmpeg を PATH に配置必要 (apt install ffmpeg)。
md5: 6dd47d8bbcd3c84ea8f91086393c298d  / 531 KB

4K 実測 — 対ソース削減率 (実ソースで測定)

4K nature クリップ (3840×2160 30fps、20.4 秒、H.264 AVC) で測定。以下は「この入力ファイルに対して何 % 小さくなったか」であり、コーデックの効率を表す数字ではありません(入力が膨れているほど大きく出ます):

出力サイズ削減率VMAF meanVMAF min視覚
元 (45 Mbps)110 MB(基準)
NormH.264 slime-1 (推奨)28 MB-74.3%83.2572.31目立ちにくい
NormH.264 slime-2 (積極)25 MB-77.2%80.4768.90軽微な低下

VMAF mean 83.25(min 72.31)。"無損失"ではありません(PSNR 上は差があります)が、通常の視聴距離・一般的なコンテンツでは劣化が目立ちにくい実用域です。知覚は素材と視聴条件に依存するため、必ずお手元の映像でご確認ください(無料トライアル)。

この素材についての正直な但し書き。 上の −74.3% は 45 Mbps という余裕のあるマスターに対する削減率です。同じ 4K nature 素材を同一サイズ(約 8 MB)で素の x264 と突き合わせた対照では、x264 が VMAF 70、NormH.264 が VMAF 69 で、素の x264 がわずかに上でした。つまりこの素材に、NormH.264 固有の「同一画質での勝ち」はありません。ここで効いているのは主に「膨れた入力を適正なビットレートに落としている」ことです。
同一画質で勝てるのは g2 診断が「効く」と判定する素材で、その実測が上の −4–5% です。測定台帳の全行(勝ちも負けも) →

向いている用途 / 向いていない用途:
向いている: 固定カメラ・高品質ソースの長期アーカイブ(ハイエンド/4K監視、放送・制作マスター、医療・科学画像)。高画質域で最も効きます。
向いていない: ①すでに低品質・ブロックノイズのある素材(圧縮アーティファクトを重要と誤認し強調しうる)②顔・視線中心の親密な静止シーン(凝視される所を削りうる)③低ビットレート配信(この帯域では利得が消失〜反転)。

v0.5.0 トライアル版のハイライト

  • --overlay-protect: ウォーターマーク等の オーバーレイ領域を交換子ノルム計算から mask として除外。SLIMECODEC TRIAL ロゴ周辺の bit allocation 乱れを防ぎ、overlay 周辺の画質劣化を発生 させません
  • AVX2 + FMA SIMD path、12-thread 並列、Frame pipelining による高速化を 継続
  • Content-aware auto-tune (surveillance / shake / sport / nature / generic 自動判定) を継続

Quick start (Windows GUI、推奨)

  1. GUI + CLI 版 zip をダウンロード後、任意フォルダに展開
  2. slimecodec-gui.exe をダブルクリック
  3. 「Browse...」で動画選択、「Convert」クリック
  4. 変換結果は元 mp4 と同じフォルダに *_slime.mp4 で生成

Quick start (Windows CLI)

  1. zip を任意フォルダに展開
  2. cmd / PowerShell で:
    slimecodec-convert.exe my_video.mp4 -o output.mp4 --auto-tune --keyint 2

Quick start (Linux)

tar -xzf slimecodec-convert-linux-x64-v0.5.0-trial.tar.gz
cd slimecodec-convert-linux-x64-v0.5.0-trial
./slimecodec-convert input.mp4 -o output.mp4 --auto-tune --keyint 2

画質バイアス調整

auto-tune の判定結果に対し、サイズ⇔品質を 1 つのダイアルで微調整できます。 GUI ではスライダー、CLI では --quality-bias フラグ:

設定効果使いどころ
--quality-bias -0.02strength 強化、ファイル小圧縮率重視、軽い品質低下を許容
--quality-bias 0.0 (default)balancedほとんどのケース
--quality-bias +0.02strength 抑制、ファイル大、VMAF 底値↑品質保証重視、配信用

範囲 -0.10 〜 +0.10、step 0.01 推奨。--auto-tune 併用時のみ有効。

Trial 仕様 (license v2):
  • ユーザー登録不要 — ダウンロード後すぐに利用開始 (メール送信・DM 等は一切行いません)
  • 映像に SLIMECODEC TRIAL ロゴ overlay が焼き込まれます (Y plane 直書き、商用利用不可)
  • 初回起動から 90 日または 1000 回起動 のいずれか早い方で機能停止
  • ハードウェア指紋ロック (単一マシンに紐付き)、PC 日付戻し検出済み
  • 暗号化ライセンスファイル: ~/.slimecodec/license_v2.dat (32 byte XOR + integrity tag)
NormMAP + --overlay-protect により、TRIAL ロゴ周辺の 画質劣化は発生しません。(任意ロゴへの差替え機能は今後の商用版で予定)
システム要件: Windows 10/11 x64 または Linux x86_64、AVX2 + FMA 対応 CPU (Intel Haswell 以降、AMD Excavator 以降、概ね 2014 年以降の x86 CPU)。

AV1 path

AV1 専用配信用途 (新 GPU / iOS 17+ / AV1 decode 対応ブラウザ) には NormAV1 — research preview。 AV1 ハードウェア再生は市場 reach ~50%、一般用途には NormH.264 推奨。

商用版について

本チャン版 (有償・商用ライセンス) は現在検討中・非公開です。 提供条件等、個別にご相談ベースで承ります: sasaki@javatel.co.jp

SlimeCodec は proprietary software です。 特許出願中 JP 2026-046898 / 2026-046609 / 2026-046625 (PCT 移行予定)。