中国セキュリティ市場の同質化競争

最近、中国セキュリティ市場に働いている親友と話しました。
彼は、転職したばかり、プロダクツマネージャとして、最近悩んでいるのは、中国業界での製品の同質化競争である。

ちょっと彼と一緒に分析すると、大体は2つの原因。

1.
中国セキュリティ市場では、ますますIPを推進していますが、欧米系のPC-basedビデオ管理ソフトウェアと違う、殆ど、StandaloneのNVRが主流的。このNVR開発の参入は、近年、高性能な監視専用なチップの開発により、昔より、かなり容易になってくる。
例えば、中国のHisilicon社開発したHi 3531、このチップ一枚だけで、フルHDデコーダ、画像分析、SATAサポート、USB、動体検知、SDK様々な機能が集まっている、SoC(System on Chip)と言われる。メーカはこのチップを使って、あと、自社が開発したFirmwareを搭載すればいい。

2.
中国セキュリティ産業における製品の同質化は,この業界に従事していた人が少ないことに起因する。業界内の人はみな顔見知りだし製品も互援し合うという現象がよく見られる。人の流動も激しく,どうしても同質化しやすい。やはり、一番重要なのは、ソフトであると言われた。

メーカ間でハードウィア上の差はなくなる、何のチップを使っているのが分れば、製品シリーズのスペックもすぐわかる。だが製品の同質化は致命傷ではない。実は業界標準を作っているとも言えるからだ。しかし,競争において没個性や無我は同質化による競争を悪質化させることがある。

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コメント: 1
  • #1

    佐々木宏至 (金曜日, 21 12月 2012 12:10)

    それだけではないなぁぁぁ。
    中国の最大の問題は基礎研究を重視していないから、横のつながりで同じものばかりになるのでは?
    その点ではHIKVISIONは優秀だと思うが?